開かれたハートと聖なる音について

基本的にすべての人たちは、ハートを開いていたいと切望しています。真の自己へと目覚める、スピリチュアルな目覚めとは、開かれたハートから始まるからです。なぜなら、ハートは真の自己が宿るところであり、この広大な無限のスペースが純粋意識でもあるからです。ハートが開かれてくると境界線がなくなり、あらゆることに深く共鳴するようになります。ただその一方で、エゴのディフェンスも崩れてくるためにエゴが傷つきやすくなり、エゴにとってはあまり心地のよいものではなくなるというが目覚めのプロセスのチャレンジでもあるのです。

しかしながら、わたしたちの感情や、真の自己や他者、自然や地球と再びつながるためには、わたしたちは勇気をもってハートを開く必要があるのです。わたしたちのハートが開かれている時、わたしたちは先入観や判断を持たずに現実をあるがままに観ています。このようにして、わたしたちは真の現実である真実そのものと出会うことができるのです。そして、わたしたちは人生で起きるすべてのことを信頼しています。わたしたちを導いてくれている目には見えない力ーー太陽を昇らせる力、果実が熟する力、花が咲く力ーーがあることを信頼しています。この同じ力が、わたしたちはほんとうは誰であるのかを認識することを促してくれるのです。

ところが、わたしたちがいつも分離の小さな境界内に留まって、広大な宇宙と切り離されていると感じていると、すべての生きとし生けるものとのワンネスを感じることは困難です。ですから、ハートが開かれると、わたしたちは決して一人ではないという真実を体験するのに役立つのです。わたしたちは、森羅万象とひとつであり、密接に結びついているのです。

実は、すべての霊性の伝統は、ハートを安全に開くための教えと技術の提供なのです。その中でも最もパワフルでわたしたちが実際に実践できることの一つがマントラとチャンティングです。マントラは聖なる音のフォーミュラです。これらの音は誰かによって生み出されたものではありません。自然界にもともと息づいている音を古代の賢者や神秘家たちが瞑想中に受けとり明確に発音して以来、何千年にも渡って受け継がれてきました。そして、今日、わたしたちがマントラを唱えると、マントラはわたしたちの傷を癒し、わたしたちのハートは開かれていくのです。

マントラを唱えるチャンティングはわたしたちの痛みという堆肥を、花へと変えるメディスンであり、ハートの周りの鎧をやわらげることができるのです。音楽と歌によって、エゴやマインドの習慣的な緊張を伴うパターンがリラックスするためのスペースができると、判断せずに感情と向き合うことができます。ストーリーの中でさ迷うことなく、あなたはあなたの影と光を音の流れに捧げて手放すことができるでしょう。そうすると、感情は叡智や明晰さや慈しみという有益なものへと変容していくのです。

真のスピリチュアルな目覚めとは、わたしたちのハートの中で起こります。霊的に目覚めると、わたしたちのハートは開かれていて、宇宙全体のように広がっていきます。 わたしたちのハートは、始まりも終わりもない無限なスペースという純粋意識そのものなのです。これがバクティ/ハートの道が教えてくれることであり、神聖な音がわたしたちを開かれたハートへと導いてくれるのです。そして、深い癒しと内なる平安を体験するでしょう。ハートが開かれると、わたしたちは自分自身のホームに戻ることができるのです。

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