インナー・チャイルドと再びつながる

数十年前、わたしは診断不可能な病気にかかりました。何人もの医師たちを訪れ、診察を受けても、何がわたしの身体で起きていているのか、どのように治療をしていけばいいのかを誰も突き止めることができませんでした。そのため、わたしは深い鬱状態に陥り、疲れ果て、不安に苛まれ、悲しみに打ちひしがれていました。この状態がほぼ三年間続き、光がまったく見えずにいました。

そんなある日、友人が使っていたタンブーラをわたしに譲ってくれました。タンブーラは美しい木から作られたインドの楽器で、長い弦から穏やかなドローン・サウンドを生み出します。わたしはまだミュージシャンではありませんでしたが、毎晩、弦を弾き始めました。そして、音色がわたしのハートに触れたとき、音が多くの抑圧された感情を表層に浮上させ、涙が流れ始めました。このプロセスがわたしを深く癒し、やがてわたしは歌い始めたのです。

専門的な音楽の訓練ではなく、魂を覆う闇をはらう経験を通じて、わたしはミュージシャンになりました。自分自身の声を見つけたことで、すべてが変わったのです。音楽を媒介として、わたしの内面の奥深くに追いやられていた無邪気さと再びつながると、わたしは無邪気で純真な幼少期に体験していた人生の美しさを再び体験し始めました。

年齢には関係なく、すべての人の内にはインナー・チャイルドがいます。わたしたちが若い時は、この子どもは遊び心があって何事にも囚われていません。しかし、年齢を重ねるにつれ、わたしたちはこの無邪気な純真さを、自分の身を守るための殻の層で覆います。とてもシニカルになり、あらゆる攻撃から自分を防御しようとした結果、わたしたちは自身の内なる光とのつながりを失ってしまうのです。恐れやを恥辱を感じたり、自分は愛されるには値しないと思い込んでいる場合もあります。このような思い込みは、わたしたちのハートの周りに鎧を作り、わたしたちは本来の自分自身を閉ざしてしまいます。自分はほんとうは誰であるのか、なぜ生を受けここにいるのかを、わたしたちは忘れてしまうのです。

これがわたしたちのインナー・チャイルドーーすべてを無条件に愛して受け容れている、わたしたちの無邪気な純真さーーと再びつながることがとても重要な理由です。このわたしたちのインナー・チャイルドは、溢れんばかりのクリエイティブさに漲り、表情豊かに生き生きとして、わたしたちの内にこの瞬間も息づいているのです。インナー・チャイルドは、わたしたちの内なる幸せへの鍵を握っています。わたしたちの真の本質への扉なのです。病気を経て、わたしはこのことを自分自身で理解しました。わたしの内に息づいている小さな女の子に歌ったとき、過去からの多くの傷が変容をはじめたのです。

やがて、わたしはインナー・チャイルドのワークをわたしのリトリートで分かち合うようになり、世界中の人々が同じ切望を抱いていることに気づきました。誰もが愛と思いやりを望んでいるのです。このように、すべての人は同じなのです。あなたの内のインナー・チャイルドに気づき、愛と受容を注ぐと、抑圧していた多くの感情が表層に浮上して解き放たれ、わたしたちは深い平安と純粋さとつながります。

このプロセスは、強引な無理強いではなく、すべてをあるがままに受け容れるやさしさによって起こります。ハートの道は、強要や侵害ではなく、リラックスした受容であり、自分たちが誰であるのかを思い出し、認めることなのです。わたしたちは誰か他の人になる必要はありません。ただ自分自身を受け入れるだけです。これが真の自由なのです。